電気のない暮らし
ブータンには、電気のない暮らしがまだあり、農家に宿泊させていただけるということで、この旅で最も楽しみにしていたのが、ファームスティでした。案内されたのはティンプーから車で5時間くらいの、ポプジカという場所です。
ポプジカには、世界に5000羽しかいないといわれるオグロヅルが、越冬のためにチベットからヒマラヤを越えて、飛来してきます。
村の人たちは、オグロヅルが電線にひっかかったり、夜が明るくなってオグロヅルの邪魔になることを心配して、あえて電気のない暮らしを選んでいます。

家のまわりには、薪がたくさん積んでありました。料理は、カマドとガスコンロと薪ストーブの併用です。
お風呂は、山からの湧水をひき、木の湯船によく焼いた石を入れるドッツオと呼ばれるものです。
これがサイコーに気持ちいいのです。水はきれいだし、湯加減がちょうど良くて。
外で男の人が石を焼き、小さな小窓から、そっと入れてくれます。湯船にはレモングラスのようなハーブが入っていました。小窓からチラチラと赤い炎が見え、ろうそくの灯りで湯船に浸かっていると、とてつもなく至福感が襲ってきました。

ブータン政府が各家庭に、小さなソーラーパネルを1枚屋根の上につけてくれたおかげで、家の中には小さな裸電球がついています。山奥のポプジカでも携帯電話は使えます。きっと携帯電話の充電もソーラーで行っていることでしょう。

標高が3000メートルくらいのポプジカの朝は遅く、みんなそんなに早起きではありません。
この地は、じゃがいもの生産地でもあり、インドや近隣諸国に出荷しているそうです。ブータンの若い人たちは皆、英語を話します。学校では英語で授業することがメインなのです。なので、コミュニケーションもそんなに大変ではありません。かつては外国人の入国を制限し、また今でも民族衣装を着ることを法で定め、伝統文化を重んじるとともに、言語は開かれたものである、というこのあり方が、この国が今、世界から注目される所以の一つなのかもしれません。

電気のない暮らし、結局自然に寄り添った暮らしであれば、不便さは感じないのですね。電気がないと不便に感じるのは、自然からかけ離れている暮らしをしている証なのだと再認識しました。
そして、貧しいから電気がないのではなく、生きとし生ける命の調和のために、利便さは追及しないブータン人の精神性に、心から感動しました。
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民家の一部がゲストハウスになっています。
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ポプジカの村
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by yukari_ta-ra | 2009-09-24 00:02 |
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