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gaia*cafe まごころの種を探しに gaiacafe.exblog.jp

ガイア・カフェへようこそ。 日常の喧騒から離れ,ちょっとだけ位相を変えてみませんか。 2010年11月から、8年ぶりにブログに戻ってきました♪この8年の心の旅を折々、綴ってまいります。


by るりら
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皆既日食を求めて  存在の根源に触れる旅

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皆既のとき、あたりは真っ暗に。明るいところは、皆既になっていないところの光。360度の夕景。
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7月22日、この日のお天気を祈って下さったたくさんの方にお礼を申し上げます。
地球交響曲第七番の皆既日食の撮影は、最も地球交響曲らしい撮影になったと思います。
雲が出ていたので、ダイヤモンドリングは見られませんでしたが、ダイヤモンドリングだけが皆既の醍醐味ではないということを実感しました。

皆既になる直前、風が強くなり、(地元の人によれば、いつもの方向からくる風ではないとのこと)、その風を全身に浴びたとき、「いよいよ始まる」と心が沸き立ちました。

そして皆既。それまで見えていた太陽の光が一瞬で全く見えなくなったのです。
当たり前といえば当たり前のことですが、その瞬間、なぜか涙が溢れて溢れて。

この涙の意味が、自分でもまだよくわかりません。
そこにあるべきものがない。なくなって初めてその存在の大きさに気づくというのか、子供がお母さんを見失ってさみしくて泣く時のような、そんな涙だったように思います。
うちの娘は、暗くなったせいなのか、「怖い」といってそばから離れず、二人で寝転がって空を見上げながら、彼女の手をずうと握っていました。

今思えば、皆既日食のその瞬間は、やはり存在の根源にふれる瞬間でもあったように思います。
私が、この映画を辛くても作り続けてきた本当の理由は、このかけがえのない美しい地球を、人間のちっぽけな我欲で壊してはいけない、失ってからその存在に気づくのでは遅すぎる、きっとそんな思いが根底にあるからなのですね。
でも、そういうことも自分でも忘れていることのほうが多いです。
太陽の光が戻ってきたら、涙をとまりました。
太陽の恵み、月の恵み、大地の恵み。そして家族に、生きとし生けるすべての生命に、とうとがなし、尊尊我無。
本当に、ありがとうございます。

日食こぼれ話
その1
皆既に近づくにつれ、日食グラスでは何も見えなくなったとき、奄美のおばあは、こんなものでお天道様を眺めていました。
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沖縄黒飴のつつみ紙!
で、デジカメの前にこの包み紙をのせて写真をとると・・・
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結構、見える。おばあはすごい。(デジカメのピントは合っていないけど。)

その2
7月21日。小雨がぱらつく羽田から鹿児島乗換えで奄美大島に向けて出発。
「右側に明日の皆既日食が最も長い諏訪瀬島と悪石島がご覧になれます」との機内アナウンスで、外をみると、なんと諏訪瀬島も悪石島も、島の形そのままの厚い雲がまるで蓋をしているかのように島の上にどかんと浮かんでいる。周りにはほとんど雲がなく、キラキラした海面が見えているというのに。
機内のどこからか「あれじゃあ、無理だな」という声。本当に、船も近寄れないほどのどしゃぶりになってしまいましたね。
by yukari_ta-ra | 2009-07-27 05:58 | 地球交響曲 ガイアシンフォニー