皆既日食を求めて8 ミラクル
きっと、このミラクルが起きていなければ、私は皆既日食への旅路をここまで書くことはなかったでしょう。
でも奇跡ってあるのだと、何か本当に大切なものが生まれようとする瞬間とはこういうものなのだと、思わずにはいられないそんなことが起きたのです。
これは本当の話です。

昭子さんは、電話でこう言いました。
「奄美大島で、ガイアシンフォニーの上映会をしたいと言っている女性がいて、もしかしたら監督たちが撮影で来るかもしれないわよ、と伝えたら、奄美でできることがあれば手伝いたいと言っているけど、どうかしら?連絡先教えてもいいかしら?」

実は、アンドルー・ワイル博士が日本で皆既日食を見たいという話があり、そのときは奄美にご案内し、その足で西表にもご案内したいと昭子さんにお伝えしてあったのです。
残念ながらワイル博士の来日はなくなりましたが、昭子さんはそのことを覚えていてくださったのです。

「もし、車とか貸してくださるだけでもとても助かるので、ぜひお願いします」と伝えたら、すぐにその女性から電話がありました。
田町さんと名乗るその女性は、来年、ガイアシンフォニーの上映会を田中一村美術館で開催したいと思っています、といい、もし奄美に来られるならお手伝いします、といいます。


「もし空港まで迎えに来ていただけたら助かります、お願いできますか。」と田町さんにお願いしたところ、
「レンタカーを用意すればいいですか?大きさは?1台ですか」とテキパキいいます。

「え?でもレンタカーは1台もないと聞いていますけど」
「そうですね、でも今はなぜかとれます。私は今なぜかそういうところにいます、もしかして航空券とか必要でしたらとりますよ」
「え?航空券もないといわれてますけど。」
「そうですね、でも今だったらとれます。宿泊はどうなっていますか?」
「テント村なんですけど。」
「そうですか、必要なこと全部言ってみてください。今日、明日だったらできるかもしれません。私に全部預けてください、細かいことはあとにしましょう」

まるで狐につままれるとはこのことです。
阪急交通社に電話して確認したところ、やっぱり追加も変更もできない、といいます。

それで田町さんに、とりあえず必要なことをすべてお願いしました。
1時間後。
「レンタカー2台とれました、それから航空券もとれました、宿もとれました、これで大丈夫ですか」

なぜ??
なぜ???
なぜ!!!!
何が起きたの!!


田町さんは、すべて予約できたというお知らせのメールにこう書いてきてくれました。

「・・・なお、電話でも少しお話したとおり、私の本職は、ガイドとツアー、イベントコーディネイトです。
石垣昭子さんとは、昨年からご縁ができ、西表島の封印された聖地に奄美から龍の名前がつくお酒をもって昭子さんと一緒にお参りさせていただきました。
ガイアシンフォニー5番の昭子さんの工房の近くにある聖地に降り立つ白い鳥に化身する神様が降りる場所は、実は奄美にもあって、そこの浜に、昨年、昭子さんと久高島のユタの方と一緒にお参りしました。
その浜の後ろにそびえる山の上には神社があって、そこには、竜宮の女神様がいらっしゃいます。
つい、先日、そこの神社で、奉納舞をするツアーをやったばかりです。
詳しくは、このメールからは、あまりお話できませんが、今回の皆既日食には、ずーっと前から計画された見えざる神の手が動いていると私は思っていて、龍村さんたちがこられるのも必然だと思います。
地球の祈りのあとがきを書かれた日から、すでに今回のことは決まっていたのでしょう。
チケットが確定したら、私個人のメールからまたメールさせていただきます。
ということで、お会いできるのをとてもとても楽しみにしています。」

そして、さらに翌日。

「もしお時間が許すのなら、できれば日食の撮影の前にゆかりさんお一人でも1泊でもよろしいので一度こちらにロケハンにいらして、聖地にお参りしてこちらの神様とお話し、いろいろと下見されることを私個人としては、強くお勧めします。
お電話でも少しお話しましたように、今回の皆既日食は、人が神や自然の声を聞き、それに従って生きていた
はるか昔の叡智が蘇る時代の幕開けとなると私は思っています。
ここ奄美には、そういう古い叡智が静かに眠っています。
現在の日本神道のさらに原型のようなものがエネルギーとして残っているのです。
奄美にいらしても神社があっても宮司さんがいるわけでもなく、伊勢神宮や天河神社のような立派な建物はありません。
奄美は、ただ“感じる”場所なのです。
昨日電話でお話した撮影予定地の近くにある蒲生(がもう)神社も古い社が山の中にあるだけで、映像として写しても何もないかもしれません。
けれど、そこは、古い古い時代に(たとえばムーのような)神事を行っていた場所であり、感じる心と体さえあれば、いろいろなことを感じることができると思います。」

こんなすごい言葉をいただいたら、行かないわけには参りません。
「奄美には絶対にいかない!」との決意はどこへやらです。ただただ、ひたすらひれ伏すしかありません。

というわけで、仁(ひとし)さんと私と娘の三人で仲良く行ってきました!
ちっぽけな私利私欲の感情なんて、何の意味もありませんね~。

なぜこんなミラクルが起こったのか、それは奄美にロケハンにいったときに教えてもらいました。

田町さんは奄美大島のフリーのツアーガイドです。ところが2月にクロウサギの調査で入った森のなかで滑り落ち、骨折、2ヶ月半入院、退院後も動けないので10日くらい前から奄美の旅行会社の内勤の仕事についたというのです。
そして私たちのことが気になり、昭子さんに電話をして、連絡してもらったとのこと。
ちょうどそのとき、航空券は15名のキャンセルが入った直後、レンタカーは、実はTレンタカーのインターネットのシステムの不具合で、車がないのに予約が入ってしまったことがあとで判明。田町さん曰く、「私もなぜかとれるので不思議だったんですよ、今はもう無理です。」
宿も、実はまだ建築中なのだけど、予約がキャンセルになったのでそこにお願いしたことなどなど、訳を教えてくれました。
そして、私たちの著書「地球の祈り」のあとがきが「7月22日」だったので、そのときからこうなると思ってました、というのでした。
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by yukari_ta-ra | 2009-06-30 00:00 | 今日の想い
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